米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は21日、1970年代に高インフレを抑制するため利上げを行ったポール・ボルカー元議長の政策実績を称賛した。

パウエル議長は、米行政学会の年次会合に寄せた事前収録のビデオ演説で、ポール・ボルカー・パブリック・インテグリティー賞の受賞に際し、ボルカー氏が在任中に勇気と誠実さをもって行動したと評価した。

「ボルカー氏はすべての公務員が模範とすべき存在だった。彼の行動は、独立性と誠実さが不可分であることを示している。正しいことを行うには独立性が必要であり、その独立性を賢明に用いるには誠実さが必要だ」と指摘。「最終的には、人生を振り返ったとき、自分が正しいことをしたと確信したいと思うだろう」と語った。

同氏はさらに、公的政策担当者が従うべき指針をボルカー氏が示したとも述べた。

「政治的圧力や痛みを伴うリセッション(景気後退)にもかかわらず、ボルカー氏はインフレ抑制へのコミットメントを堅持した。持続的な物価安定の実現という観点から短期的圧力に抵抗しようとする姿勢は、原則に基づく公共サービスに求められる勇気と長期的視点を示した」と語った。

トランプ米大統領がホワイトハウスに返り咲きを果たして以降、FRBは利下げを急ピッチに進めていないとして強い批判にさらされている。また、FRB本部改修費用に関連する米司法省の調査はパウエル議長とホワイトハウスの間の新たな対立点となっている。

パウエル氏は18日、議長としての任期が5月に満了した後も、少なくとも同調査が完了するまではFRBにとどまる意向を示している。

原題:Fed’s Powell Lauds Volcker Record in Face of Political Pressure(抜粋)

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