韓国政府は、収賄などの罪でおととし、懲役17年の判決が確定した李明博元大統領に対し「恩赦」を与え、あす、正式に釈放すると発表しました。
現在81歳の李明博元大統領は、おととし10月、財閥から賄賂を受け取った収賄などの罪で懲役17年の判決が確定し、およそ1年7か月にわたり服役しました。
今年6月からは体調不良のため刑の執行が停止され、一時、釈放されていましたが、政府はきょうの閣議で「恩赦」にあたる特別赦免の対象とし、あす正式に釈放することを決めたということです。
理由については「国民統合の観点からだ」としています。
李元大統領は2012年に、歴代大統領としては初めて、韓国が実効支配する島根県竹島に上陸。支持率が低迷する中で実施されたため、ナショナリズムを政治利用したとの批判もありました。
当時は日本での韓流ブームなどがあり、良好だった日韓関係を悪化させるきっかけを作ったとの見方もされています。

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