(ブルームバーグ):ゴールドマン・サックス・グループのデビッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、合併・買収(M&A)取引の回復と、ウェルスマネジメントやオルタナティブ投資事業での成長が、同社のリターン目標の達成を後押しするとの見通しを示している。
ソロモン氏は、20日付けの株主宛て書簡で「規制環境が変化した今、取締役会やCEOらは、事業規模の拡大や競争力の強化に向けた戦略的取引を実行できる可能性が高まったと感じている」と述べ、経営陣がM&Aに対して「はるかに積極的な姿勢」を取っていると強調した。
また、「私たちは、景気循環を通じて15%台半ばのリターン目標を達成し、短期的にはそれを上回るとの自信を持っている」とも述べた。
書簡によると、ゴールドマンは今後3-5年間で、資産・ウェルスマネジメント部門で17-19%のリターンを目指している。
同社は資産・ウェルスマネジメント部門の成長に向けた「方策を模索する」ものの、「M&Aのハードルは依然として非常に高い」との見方を示した。地政学的緊張や政策の不確実性、人工知能(AI)への不安がもたらす市場全体の変動性を考慮すると、このリターン目標を達成する道のりは「一筋縄ではいかない」としている。
同様の懸念が、プライベートクレジット企業にも打撃を与えている。プライベートクレジット企業が多くのエクスポージャーを抱えるソフトウエア業界で、AIによって事業モデルが混乱するとの不安が広がっている中、投資家は信用力悪化への懸念を強めている。
ソロモン氏は書簡で、こうした問題が「信用サイクルがなくなったわけではないことを想起させる」と記した。同氏は、市場の変動性が高まるほど、「綿密なリスク管理」の必要性が増し、ゴールドマンはこれに注力していると強調した。
また、「どんな新技術にも、勝者と敗者が現れるものだ」として、長期的にはより多くの企業がAI技術を導入し、投資が拡大するにつれ、AIの恩恵は「蓄積されていく」との展望を語った。
原題:Goldman CEO Says Deal Comeback Set to Help Firm Exceed Targets(抜粋)
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