(ブルームバーグ):英国債利回りが上昇し、一部は2008年以来の高水準に達した。短期金融市場が織り込むイングランド銀行(英中央銀行)の利上げ見通しが上昇しているほか、新たなデータで政府の財政悪化が明らかになった。
指標の英10年債利回りは一時11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、4.95%。これは約20年前の世界金融危機以降最も高く、2022年に当時のトラス政権の政策が引き起こした英国債市場混乱時の水準も上回る。

英国の金利が大きな打撃を受けているのは、ユーロ圏と同様に英国もエネルギーの多くを輸入に依存しており、価格高騰の影響を受けやすいことが一因だ。インフレ率が2%の目標に向かっていたユーロ圏よりも、根強い物価上昇が明らかになっていた英国は、いっそう危うい状況にある。
中央銀行の金利動向との連動性が高いを短期債は、とりわけ売られている。イラン戦争開始以降、2年物利回りは1ポイント上昇した。
債券市場で懸念されているのは、中東の戦争でエネルギー価格が急騰し、英中銀がインフレ抑制のため利上げせざるを得なくなる展開だ。
英中銀は19日発表した政策声明で、金融政策委員会(MPC)のメンバー9人が全員、政策金利を3.75%で据え置くことに支持したと明らかにした。ベイリー総裁は、「英国の消費者物価指数上昇率に対する影響が、より持続的になるリスクに対応」しなければならないと警告した。
原題:UK Borrowing Costs Soar to Highest Since 2008 on Oil Shock (1)(抜粋)
--取材協力:James Hirai、Tom Rees.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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