(ブルームバーグ):ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は16日、OpenAIと共に金融や電力など重要インフラをサイバー攻撃から守る新サービスを開始することを明らかにした。
同日午後、片山さつき財務相との会談後、記者団の取材に応じた。孫氏は人工知能(AI)サイバー攻撃が今後世界的に起きるだろうとして、片山氏と問題意識の共有と対策について話し合ったとも述べた。

片山氏も記者団に対し、フロンティア(最先端)AIの最も優れた能力はセキュリティー上の穴を発見することだとし、対策を講じるのは非常に困難であることから、セキュリティーパッチ(修正プログラム)をセットで提供する「パッチング・アズアサービス」の提供が急務だと話した。その上で、2カ月以内の実用化につなげるため、17日までの主要7カ国首脳会議(G7サミット)でも、段取りやルール整備に関して非公式に協議されるとの見方を示した。
その後、孫会長はOpenAIと共同で開始する新サービスに関する説明会を開いた。OpenAIの生成AI技術と、傘下の携帯電話事業会社であるソフトバンクの運用ノウハウを組み合わせ、企業システムの脆弱(ぜいじゃく)性診断から、修復方針の策定、具体的な提案までを一気通貫で提示するという。サービスの提供主体は、OpenAIと立ち上げた「SB OAI Japan」が担う。
孫氏は、最先端AIを活用したサイバー攻撃をペリー来航による「黒船襲来」に例え、大変な危機になることを心配していると述べた。その上で、「われわれは最先端AIによって守り抜きたい」と語り、防御にも最先端AIを活用する必要性を訴えた。
説明会には、OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)も出席を予定していたが、直前に欠席が決まった。アルトマン氏はビデオメッセージで、娘が早産で生まれたために来日を見送ったと説明し、「日本に伺うことができず、とても残念だ」と述べた。
(サービスの具体的説明を追加して記事を更新します)
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