(ブルームバーグ):債券トレーダーらは、米連邦公開市場委員会(FOMC)による年内利下げを見込む姿勢を後退させ、1回の引き下げすら完全には織り込まなくなっている。中東での戦争に伴う原油価格の上昇圧力と、米インフレ指標が市場の予想外に加速したことが背景にある。
米国とイスラエルによる攻撃でイランの油田が被害を受けたとの報道を受け、18日の市場で米国の指標原油であるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が上げに転じたこともあり、市場は利下げの可能性を一段と引き下げた。原油価格は、ガソリンの小売価格を通じて短期的に米消費者物価に影響を及ぼす。

2月の米生産者物価指数(PPI)は前月比で予想外に加速した。これは、2025年12月時点で26年の0.25ポイント利下げを見込んでいたFOMC当局者の判断に影響を与える可能性がある。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの市場戦略グローバル責任者、エリアス・ハダッド氏は「米国のインフレは粘着性が強く、FOMCが原油ショックを見過ごす余地はほとんどない。よって、金融緩和の度合いは縮小する方向に傾いている」と述べた。
18日の市場で米国債利回りは上昇し、特に米政策金利の変動に敏感な短期ゾーンが主導した。
短期金融市場では、2月下旬時点では26年に0.25ポイントの利下げ2回を織り込んでいたが、直近1週間では1回の利下げさえ完全には織り込まなくなった。18日時点では、その時期は27年半ばへとさらに後ずれした。
原題:Bond Traders Lose Faith in Fed Rate Cut This Year on Oil, PPI(抜粋)
--取材協力:Miles J. Herszenhorn.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.