原油価格の高騰などを受けて化学メーカー大手の信越化学工業は「塩化ビニル樹脂」の値上げを発表しました。

信越化学工業は水道管などの建材に使われている「塩化ビニル樹脂」を来月1日納入分から1キログラムあたり30円以上値上げすると発表しました。従来からおよそ2割高くなります。

イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖で、中東地域からの原油・石油製品などの供給に大きな影響が生じたためとしています。

「塩化ビニル樹脂」の原料である「エチレン」の価格が急騰し、調達先から数量制限を受け、減産を余儀なくされているということです。

「エチレン」は石油から生成される「ナフサ」から作られ、プラスチックなど様々な製品の原料となっています。

「エチレン」の生産をめぐっては石油元売り大手の出光興産が山口県と千葉県の事業所で減産を始めたと明らかにしています。

「ナフサ調達の減少が長期化した場合でも工場の稼働を続けるため」と説明しています。

他にも、三菱ケミカルや三井化学もすでに減産を始めるなど今後も幅広い産業への影響が懸念されます。