中国の主要経済指標は1-2月に市場予想を上回った。イラン戦争が世界経済の成長とインフレ見通しを揺るがす前の段階で、景気の勢いが改善していたことを示した。

国家統計局が16日発表した1-2月の小売売上高は前年同期比2.8%増加。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値が2.5%増、昨年12月は0.9%増加していた。1-2月の工業生産は前年同期比6.3%増。予想は5.3%増加だった。12月は5.2%増えていた。

1-2月の固定資産投資は前年同期比1.8%増加。エコノミスト予想では5.1%減と見込まれていた。

国泰君安国際の周浩チーフエコノミストは「地政学的緊張や世界の貿易・エネルギー市場の混乱を背景に、先行きを巡るリスクは高まっているが、最新の統計は中国経済がこれまで考えられていたよりも強い成長基盤で年初を迎えたことを示している」と指摘。「これは短期的には外部ショックに対するクッションになるはずだ」と述べた。

一連のデータは、世界2位の規模を誇る中国経済を巡る今年の状況を示す最初の公式統計となる。中国では春節(旧正月)の時期が年によって変動するため、例年1月と2月のデータをまとめて公表している。

ただ、中東の紛争拡大がここ2週間でエネルギー市場を大きく揺さぶり、貿易にも新たな混乱をもたらしている。中国は他のアジア主要国と比べて原油価格ショックの影響を受けにくいものの、輸出主導の経済は世界的な成長鈍化やインフレの高まりといったリスクにさらされている。

中国政府は2026年の国内総生産(GDP)成長率目標を4.5-5%に引き下げた。1-2月の輸出は予想以上の強さを示したものの、今後の見通しは米国とイスラエルによるイラン攻撃で始まった戦闘の期間や激しさにも左右されることになりそうだ。

原題:China’s Economy Shows Surprise Rebound Even as War Risks Spread(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します)

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