(ブルームバーグ):米連邦地裁の判事は、司法省が米連邦準備制度理事会(FRB)に対して送付した召喚状について、不適切だとして退けた。米政府は控訴する構えで、パウエル氏の後任として指名されているケビン・ウォーシュ元FRB理事の承認手続きが遅れる可能性がある。
米ワシントン連邦地裁のボアズバーグ判事は、政府が召喚状を正当化する証拠を何ら示していないと指摘し、政策上の対立を巡ってパウエル議長に報復するという「不適切な動機」を明確に反映していると述べた。
ワシントンの連邦地検のピロ検事正は記者会見で「この手続きはアクティビストの判事によって恣意的に妨げられた」として控訴する方針を表明。その上で、パウエル議長に関する捜査を継続する考えを示した。
上院銀行委員会メンバーのティリス議員(共和)は、司法省によるパウエル議長への捜査が解決されない限り、次期FRB議長人事の承認を阻止すると表明している。
同氏は今回の判断を受けて「パウエル議長に対する刑事捜査が脆弱(ぜいじゃく)で根拠のないものかを裏付けるものだ。これはFRBの独立性に対する失敗に終わった攻撃に過ぎない」とSNSに投稿。「この判断を不服として控訴すれば、ケビン・ウォーシュ氏を次期FRB議長として承認する手続きが遅れるだけだ」と述べた。
ホワイトハウスはコメント要請に直ちには応じなかった。FRBはコメントを控えた。
パウエル議長によると、司法省は1月、刑事訴追の可能性を示唆しつつ、FRBに召喚状を送付した。召喚状ではFRB本部の改修工事と、同計画に関するパウエル議長の議会証言に関連する記録の提出を求めていた。
ホワイトハウスは現時点でコメント要請に応じていない。FRBはコメントを控えた。
原題:Judge Rejects Subpoenas of Fed in Powell Case; DOJ to Appeal (2)(抜粋)
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