香港当局は中信証券の現地子会社および国泰君安国際ホールディングスの複数のオフィスを家宅捜索した。事情に詳しい関係者が明らかにした。香港の金融セクターに対する監視強化を示す動きだ。

関係者によると、捜索が行われたのは両社の株式資本市場部門で、少なくとも上級幹部1人が事情聴取のため連行されたという。非公表の情報だとして、関係者は匿名を要請した。

香港証券先物委員会(SFC)はコメントを控え、汚職捜査機関の廉政公署(ICAC)はコメントの要請に直ちには応じなかった。中信証券の担当者とは直ちに連絡が取れなかった。国泰君安も直ちにはコメントに応じなかった。

香港の資本市場はこのところ、活況が戻っていた。過去1年で香港市場の取引は急増し、数十億ドル規模の新規株式公開(IPO)が相次いだ。

捜索の具体的な内容は不明だが、当局は投資慣行への監視を強めている。昨年には、香港を拠点としていたヘッジファンド、セガンティ・キャピタル・マネジメントの汚職疑惑に対する捜査を進め、ICACは収賄の疑いで香港証券取引所の元職員を起訴した。

当局はまた、上場ブームにかこつけた、ずさんなIPO申請が散見されると香港の証券会社に警告を発していた。昨年のIPO件数は香港が世界で最も多く、今年も年初来で過去最多のペースとなっている。

原題:Hong Kong Authorities Raid Chinese Brokers Citic, Guotai Junan(抜粋)

--取材協力:Kiuyan Wong、Cathy Chan.

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