11日の日本市場では、中東情勢の不透明感から投資家が積極的にリスクを取りにくい状況が続く。ホルムズ海峡経由のエネルギー供給の見通しが最大の焦点となる中、原油高によるインフレへの警戒感から債券には売りが出やすく、円も軟調推移が見込まれる。株式相場は小幅高で始まった後は上値が重い展開となりそうだ。

原油価格は不安定な動きが続いている。10日は米海軍がホルムズ海峡を通過する石油タンカーを護衛したとライト米エネルギー長官がSNSに投稿し、一時急落したものの、同長官がその後に投稿を削除したことで下げ幅を縮めた。

原油高によるインフレ懸念から債券は軟調となりやすい。米国でアマゾン・ドット・コムが超大型の社債発行に着手し、需給面で金利上昇圧力となった影響も波及しそうだ。国内では財務省が実施する5年債入札で投資家の需要がどの程度集まるかが焦点。為替相場は中東情勢の不透明感から基軸通貨であるドルが引き続き選好されやすく、円は158円台での弱含みが予想される。

日本株は米オラクルが取引終了後に発表した決算が市場予想を上回ったことなどもあり、テクノロジー関連株への見直し買いで上昇して始まる可能性がある。ただ、イラン戦争長期化の懸念がぬぐえない中、上値は限られそうだ。

このほか、日本時間午後9時半に2月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。市場予想によると、変動の激しい食料品とエネルギーを除くコア指数の上昇率は前年比2.5%と、1月から横ばいの見通し。米国のイラン攻撃前の数字ではあるが、インフレ動向が焦点となる中で注目を集める。

(注:表中の終値は米国時間終値。円相場は対米ドル、前営業日比は円の対ドル変化率。米10年金利の前営業日比は変化幅(単位:%ポイント)。日経平均の前営業日比はシカゴ・マーカンタイル取引所清算値と大阪取引所清算値との比較。シカゴ取引所が休場の場合は大阪取引所の前日清算値と最終取引値の比較。金は1トロイオンス当たりのドル建て価格)

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