米電気自動車(EV)メーカー、テスラの大口個人株主として知られる富豪のレオ・コグアン氏は、半導体大手エヌビディアの保有株を200万株に倍増させた。中東での戦争を受けて、債券から株式まであらゆる資産が世界的に売られる中、同社への投資を拡大した。

コグアン氏は「約束通り、きょうエヌビディア株をさらに100万株購入した」と7日早朝にX(旧ツイッター)に投稿した。数日前に最初の購入を発表していた。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、同氏の純資産は134億ドル(約2兆1200億円)。この規模からすれば、今回の投資額は小さい。ただ、資産の大半を長年にわたりテスラ1銘柄に集中させてきた同氏の動きとしては注目に値する。

タイミングも際立っている。米国とイスラエルが先月イランへの軍事作戦を開始して以降、世界の株価指数は総じて下落基調にあり、戦闘が長期化すれば資産価格はさらに下落するとの懸念も出ている。

9日の米株式市場で、エヌビディアは上げに転じる展開。年初来では6日の終値時点で約5%安。一方、テスラは年初から12%近く下げており、いずれも下落率はS&P500種株価指数の2%未満と比べて大きい。

コグアン氏は、直近の終値を基にするとエヌビディア株の取得に約3億5000万ドルを投じたと推計される。同氏は購入について詳細なコメントは控え、「神経質な市場を少しでも落ち着かせる一助となれば幸いだ。みんなの幸運を祈る」と述べるにとどめた。

原題:Tesla Billionaire Buys More Nvidia to ‘Calm the Nervous Market’(抜粋)

(第5段落に9日の株価動向を追加し、更新します)

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