サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの株価が8日、2023年4月以来の大幅上昇となった。イランでの戦争は2週目に入り、原油高に弾みがついている。

同社株はリヤド市場で4.1%高で取引を終えた。一時は4.9%上昇した。

カムコ・インベストメントのリサーチ・戦略責任者ジュナイド・アンサリ氏は「アラムコにとっては、原油価格の上昇が輸出減少を相殺すると当社はみている」と述べた。さらに「アラムコは出荷の大部分を紅海に振り向けることが可能だとも考えている」と語った。

ホルムズ海峡を通じた海上輸送はほぼ完全に停止している。世界的なエネルギー供給や輸出に影響を及ぼす混乱は一段と拡大し、アラブ首長国連邦(UAE)とクウェートは原油生産の削減を開始した。北海ブレント原油は6日にほぼ2年ぶりに1バレル=90ドルを突破し、週明け9日には一時28%高の1バレル=118.73ドルを付けた。

アラムコはホルムズ海峡を回避するため、サウジ西岸の紅海沿いの施設へ原油の積み荷を振り向けている。ブルームバーグがまとめたタンカー追跡データによれば、今月すでに8隻の超大型タンカーが同地域から積み込みを行っており、出荷量は過去最大となる見通しだ。

アラムコは先週、アジア向け4月積みの主力油種価格について、2022年8月以来の大幅引き上げを決めた。

世界最大の産油会社であるアラムコは、週末にかけてさらに多くの油田が攻撃を受けた。アブダビとの国境近くのシャイバ油田ではドローンが迎撃された。また、ベリ油田の施設では、7日の攻撃によって軽度の被害が出たとブルームバーグが伝えた。

これら2つの油田の生産能力は合計で日量約150万バレル。アラムコが運営するサウジ最大のラスタヌラ製油所も、同地域でのドローン攻撃を受け、先週操業停止を余儀なくされた。

アラムコは10日に決算発表を予定している。

原題:Aramco Shares Surge Most Since 2023 as War Roils Energy Markets(抜粋)

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