(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は、イランでの戦争のような地政学的なイベントに起因するインフレ上振れリスクを注視する必要があると、シュナーベル理事が論じた。ただ、物価の伸びが目標に合理的に近い水準にとどまる限り、対応する必要はないとの見解も示した。
シュナーベル氏は6日、インフレが中期で2%の目標を満たす見通しで、消費者のインフレ期待も抑制されていることを挙げ、「金融政策は引き続き適切」だとニューヨークで発言。だが、中東情勢の悪化で物価見通しの不確実性が高まっているとして、ECBは「安穏としてはいられない」と述べた。
「現在の地政学的・マクロ経済的な環境は、政策上重要な期間においてインフレに上振れリスクを生む。強い警戒が必要だ」と主張。「とりわけ、エネルギー価格の衝撃の持続性、そのインフレ期待への影響、企業が投入コストの増加を顧客に転嫁し始める兆候がないかを、注意深く監視する必要がある」と論じた。
同時に、目標からの一時的かつ小幅なかい離は、消費者のインフレ期待が上がらない限り「政策判断にとって限定的な意味しか持たない」と強調した。
シュナーベル氏はECB政策委員会のうち最もタカ派的なメンバーの一人。

原題:ECB Must Be ‘Vigilant’ to Upside Inflation Risks, Schnabel Says(抜粋)
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