(ブルームバーグ):米ソフトウエア大手オラクルが数千人規模の人員削減を計画している。人工知能(AI)向けデータセンターの大規模拡張に伴う資金逼迫(ひっぱく)への対応策の一環。
非公開情報だとして匿名を条件に語った関係者によると、削減は全社の複数部門に及び、早ければ今月にも実施される可能性がある。2人の関係者は、AIの進展により将来的に必要性が低下すると見込まれる職種を対象とする削減も含まれると述べた。
ラリー・エリソン会長が率いるオラクルは、OpenAIなどの顧客向けにAI関連の計算需要を支えるデータセンターの大規模な拡張に乗り出している。データベースソフトウエアで知られてきた同社は、ここ数年でAIに重点を置きながらクラウドコンピューティング部門を強化しており、先行するアマゾン・ドット・コムやマイクロソフトに対抗しようとしている。
ブルームバーグが集計したデータによると、ウォール街ではクラウド部門によるデータセンター向け支出が今後数年にわたりオラクルのキャッシュフローをマイナスに押し下げ、その後2030年にかけて投資が回収局面に入ると予測している。オラクルは先月、クラウドインフラの能力増強に向け、デットファイナンスとエクイティーファイナンスを組み合わせ、26年に最大500億ドル(約7兆8700億円)を調達する計画を明らかにした。
関係者によると、今回計画されている削減は、同社が通常実施している段階的な人員削減よりも広範に及ぶ見通しだ。また、事情に詳しい関係者によれば、オラクルは今週、クラウド部門で現在募集している多くの求人について見直しを行うと社内で発表し、事実上、採用を減速または凍結する措置を講じた。

オラクルはコメントを控えた。同社の従業員数は25年5月末時点で世界全体で約16万2000人。関係者によると、人員削減計画の策定はなお進行中で、内容が変更される可能性もある。
オラクルのAIクラウドプロバイダーとしての動きは当初、投資家の支持を集め、株価は24年に61%、25年に20%上昇した。しかしコストが膨らむにつれ市場の評価は悪化し、株価は25年9月の高値から4日終値までに54%下落している。
原題:Oracle Plans Thousands of Job Cuts in Face of AI Cash Crunch (1)(抜粋)
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