(ブルームバーグ):米投資運用サービス大手ブラックロックのプライベートクレジット(ノンバンク融資)部門は、3カ月前に満額評価していた法人向け融資債権を全額償却した。同社は昨年11月にも、別のローン債権で価値をゼロに引き下げる減損処理を行っている。
貸出先のインフィニート・コマース・ホールディングスは、エステ関連製品から電球に至るまで幅広いオンライン販売業者を買収する、いわゆるアマゾン・アグリゲーターだ。ブラックロック傘下のビジネス開発会社(BDC)であるブラックロックTCPキャピタルは、10-12月(第4四半期)の事業報告を先週発表し、約2500万ドル(約40億円)のインフィニート融資の価値をゼロに引き下げたことを明らかにした。同社のファンドは昨年7-9月の時点で、この劣後債の価値を1ドル当たり100セントと満額評価していた。
ブラックロックの担当者はコメントを控えた。インフィニートの広報担当者からのコメントは現時点で得られていない。
ニッチな分野を対象にした小規模なローンであっても、突然の全額償却はノンバンク融資の主要な問題点を浮き彫りにしている。つまり流動性の低いローンの評価と、借り手企業の業績悪化との間に時間差があることだ。例えば洗車サービスのジップ・カー・ウォッシュは、破産法の保護適用を申請する数カ月前、ノンバンクからほぼ満額の評価を得ていた。ブラックロックTCPキャピタルは昨年11月、住宅リフォームを手がけるレノボ・ホーム・パートナーズへの債権を全額償却した。
インフィニートは昨年8月、別のアグリゲーターであるレイザー・グループと合併した。新たな構造となった債務は満額評価されたが、レイザーもブラックロックの融資先であり、深刻なディストレス(財務悪化)水準にあると評価されていた。
他のノンバンクと同様、ブラックロックはアマゾン・アグリゲーター業界に起きている急激な業績反転への対応を迫られている。こうしたアグリゲーターは新型コロナ禍によるオンラインショッピングの活況でブームを迎えたが、最近では債務再編が頻繁に伝えられている。
原題:BlackRock Slashed Another Private Loan Value From 100 to Zero(抜粋)
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