(ブルームバーグ):ニュージーランド(NZ)の観光産業が海外収入の稼ぎ頭としての地位を取り戻すには、さらなる取り組みが必要なようだ。
NZ統計局が3日発表した旅行・観光サテライト勘定(TSA)の報告書によると、2025年3月までの12カ月間で外国人観光客の支出は7%増加。過去最高の181億NZドル(約1兆6840億円)に達したものの、同期間の酪農産業の輸出額231億NZドルには及ばなかった。

観光業は16年に酪農産業を抜いて最大の海外収入源となったが、20年の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で大きな打撃を受け、その地位を失った。
現在は国内総生産(GDP)の約8%を占め、労働力の6.8%を直接雇用しており、失地の大半を回復した。しかし、コロナ禍前には国別で2番目に多かった中国からの渡航者数は、依然としてパンデミック前の水準を下回っている。
同報告書によると、25年3月までの12カ月間で海外からの訪問者数は4.3%増加し、330万人を超えた。中国からの訪問者は18%増の24万8350人となった。最多はオーストラリアで、同国からは約140万人が訪れた。
政府は昨年、オーストラリア経由でNZを訪れる中国人旅行客のビザを免除する合意を受け、年間最大5万人の中国人観光客増加を見込んでいると表明。さらに中国パスポート所持者のNZ空港経由のトランジットビザ免除も決めた。これによって路線開設と価格低下が進み、訪問客が増えると見込んでいる。
酪農輸出も伸び続けている。24-25年度には9%増加し、20年以降に35%も増えた。今期の生乳生産量の増加を背景に、このような成長率は今後も続くと見込まれている。
原題:Tourism Stays Behind Dairy as New Zealand’s Top Overseas Earner(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.