ホルムズ海峡を通過する商業船舶の動きが止まっている。18日には一時的に増加したが、同海域で一部船舶が銃撃を受けたほか、イランが通航に警告を発していることで緊張が高まった。

ブルームバーグがまとめた航跡データによると、19日はロンドン時間午後早い時点で、ホルムズ海峡を通航した船は確認されていない。

18日には少なくとも13隻の石油タンカーがペルシャ湾側へ引き返した。イランのアラグチ外相が17日に海峡開放を表明したことを受け、湾内からの脱出を試みる動きが見られたが、断念した格好だ。

米国がイラン関連船舶を対象とした海上封鎖の解除を拒否したことを受け、イランは再び同海峡を封鎖した。ペルシャ湾内には数百万バレルの原油や大量の液化天然ガス(LNG)が滞留しており、世界経済を揺るがしているエネルギー逼迫(ひっぱく)の長期化が懸念されている。

英国海事貿易機関(UKMTO)は18日、タンカー1隻がオマーン沖でイスラム革命防衛隊(IRGC)の武装ボートに接近され、その後発砲を受けたと発表した。これとは別に、コンテナ船1隻が正体不明の飛翔体の攻撃を受け、別の商船は至近距離で何かが着水したと報告しているという。

イランがホルムズ海峡を再び閉鎖するまでの短時間に、サウジアラビアとカタールの原油200万バレルを積載したタンカー1隻を含む計4隻のタンカーが、18日の早い時間に海峡を通航した。

ブルームバーグのデータによれば、この間に計18隻の商船が海峡を抜けてペルシャ湾の外に出て、10隻がペルシャ湾内へと航行した。

ペルシャ湾を出た船舶の半数近くはイラン関連とみられ、そのうち8隻は米国の制裁対象。ただ、オマーン湾の外洋で米軍による封鎖を突破できた船舶はないもようだ。

イランの新たな最高指導者モジタバ・ハメネイ師は、国軍記念日に合わせた声明で、「海軍は敵に新たな敗北の苦さを味わわせる準備ができている」と述べた。発言がホルムズ海峡を巡る直近の動きに直接関連しているのかは明らかでない。

イランのアレフ第1副大統領は、ホルムズ海峡は同国が掌握しており、自国の権利は「交渉の場でも現場でも」確保すると述べた。イランの政府系メヘル通信が伝えた。

原題:Hormuz Shipping Traffic Grinds to a Halt as Tensions Deepen、Hormuz Chaos, Lebanon Clashes Dent Trump Peace Deal Hopes (4)(抜粋)

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