野村ホールディングス(HD)傘下の野村証券元社員が顧客である広島市の80代夫婦宅から現金約2600万円を奪って放火したとして、強盗殺人未遂などの罪に問われた裁判員裁判で、広島地裁は3日、梶原優星被告に対して懲役18年の判決を言い渡したとTBSが報じた。

野村HDの広報担当者は同日、被害に遭われたお客さま、および関係するすべての皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることを深くおわび申し上げる、とコメントした。顧客の資産を預かる金融機関として、このような事態は二度と起こさないよう重く受け止めているとも語った。梶原被告の弁護士からのコメントは得られなかった。

TBSが報じた起訴状の内容によると、同被告は2024年7月28日、顧客の夫婦が住む住宅で妻に睡眠薬を飲ませて現金約1800万円を盗み、火を放って殺害しようとした。また、別の日にもこの住宅から現金約800万円を盗んだとされる。

国内最大手証券の元社員による事件は、金融機関の営業担当者が顧客の自宅を直接訪問して、金融商品の説明を行うなどの行為が一般的である国内において衝撃が広がった。事件を受け、野村証券社長も務める野村HDの奥田健太郎社長らが報酬の一部を自主返上したほか、営業担当者による顧客の自宅訪問の際のルールを厳しくするなどした。

(野村HDのコメントを追加するなど情報を加えて記事を更新します)

--取材協力:南部真帆.

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