(ブルームバーグ):アラブ首長国連邦(UAE)とカタールは、イランに対する米国の軍事作戦を短期間にとどめるよう、トランプ大統領を説得する働きかけを水面下で同盟国に行っている。事情に詳しい関係者が明らかにした。
関係者によると、この2国は戦争の速やかで外交的な終結を実現するため、幅広い連合の構築を目指している。戦争の地域全体への拡大やエネルギー供給への衝撃の長期化を回避することが念頭にあるという。関係者は非公表の情報を話しているとして、匿名を条件に語った。
ブルームバーグ・ニュースが確認したカタールの分析では、今週半ばまでペルシャ湾岸地域の海上輸送路に深刻な障害が続く場合、天然ガス価格には2日を上回る市場の反応が表れると警告している。
カタールは世界最大規模の液化天然ガス(LNG)輸出施設がイランの無人機(ドローン)攻撃の標的になったことを受け、LNG生産を停止した。これにより欧州のガス先物価格は50%以上上昇した。
トランプ氏は2日、ホワイトハウスでのイベントで、イランに対する軍事攻撃は必要なだけ続けると発言。
軍事作戦の見通しについて問われた同氏は、「われわれは4-5週間を想定しているが、それよりはるかに長く継続する能力がある」と述べ、「時間がどれだけかかっても構わない。必要な限りだ」と主張した。
対イラン作戦で実現を目指す目標を初めて打ち出し、イランのミサイル能力の排除、海軍力の破壊、核兵器開発に向かう可能性の遮断、「国外のテロ武装勢力への資金提供と指示を継続できないようにする」ことの4つを掲げた。体制転換は目標の中で触れなかった。
防空能力強化も
UAEとカタールはまた、防空能力の早急な強化にも内々に取り組んでいると、事情に詳しい関係者は説明。カタールの国際メディア担当部署とUAE外務省は、直ちにはコメントの要請に応じなかった。
関係者によると、UAEは中距離防空システムについて同盟国に支援を要請しており、カタールは弾道ミサイルよりも大きな脅威を呈している無人機攻撃への対応支援を求めた。ブルームバーグ・ニュースが確認した内部分析によれば、現在の使用ペースでは、カタールが保有するパトリオット迎撃ミサイルは4日間で備蓄が尽きる。
UAEのムハンマド大統領とカタールのタミム首長はここ数日、スターマー英首相、マクロン仏大統領、メルツ独首相ら、複数の欧州首脳と電話会談を行った。
原題:UAE and Qatar Urge Allies to Help Trump Find Off-Ramp on Iran(抜粋)
Trump Says Military Campaign in Iran Will Do ‘Whatever It Takes’(抜粋)
(第5段落以降に情報を加えます)
--取材協力:Fiona MacDonald.
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