(ブルームバーグ):カンボジア当局は、オンライン詐欺拠点への取り締まり強化により、年初から活動が半減したと明らかにした。年間数十億ドルを奪う国際的な詐欺ネットワークの解体に向け、国際社会からの圧力が高まっている。
シーナリット上級相は25日、ブルームバーグの電話取材に対し、「オンライン詐欺の問題は50%に減少した」と語った。数値は詐欺活動全体の減少を示す暫定的な推計だと説明したが、算出方法や残存する拠点の規模は明らかにしなかった。
カンボジアは米中を含む各国や人権団体から、コロナ禍以降に急増した詐欺拠点への対策強化を迫られている。東南アジアや中国にネットワークを持つ犯罪組織が、オンライン投資詐欺やロマンス詐欺、違法賭博を運営しているとみられている。
当局は、詐欺拠点と疑われる施設への数十回の強制捜査を実施し、数千人の外国人を国外追放したと主張。シーナリット氏によると、当局は資金の流れや個人資産の追跡など100件余りのオンライン詐欺事件を捜査しており、4月までに残る拠点全てを掌握する方針だ。これまでに違法なオンライン活動に関連して約500人が起訴・拘束されている。
一方、活動家やアナリストの間では、今回の取り締まりで詐欺拠点が根絶されるかについて懐疑的な見方もある。犯罪組織は手口や拠点を迅速に変えるなど適応力が高いためだ。人工知能(AI)技術の進歩もあり、詐欺事業は依然として高収益かつ低コストで維持可能だという。
原題:Cambodia Claims Its Crackdown Has Halved Online Scam Activity(抜粋)
--取材協力:Serena Ng、Dexter Low、David Ramli.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.