(ブルームバーグ):ソフトウエア企業のデフォルト(債務不履行)率が2桁台に急上昇するリスクがあると、ベインキャピタルが警鐘を鳴らした。人工知能(AI)の台頭でソフト業界に混乱が広がる中、融資の償還期限が到来することが背景にあるという。
ベインの北米スペシャルシチュエーションズおよび欧州コーポレート・スペシャルシチュエーションズ責任者のアンジェロ・ルフィーノ氏は「市場には本格的なストレスが生じるだろう」と、ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のポッドキャスト「Credit Edge」の最新回で述べた。「あるセクターが過度な注目を集め、巨額の資金が流入した典型的な信用サイクルだ」と語った。
ルフィーノ氏によると、ソフトウエア業界のデフォルト率は「1桁台後半から2桁台前半」に跳ね上がる可能性がある。これに対し、米国のレバレッジドローン全体の今年のデフォルト率見通しは最高5%で、2025年から横ばいとなっている。
ウォール街では、AIの新たな生産性向上ツールがソフトウエア業界にとどまらず、金融サービスや資産運用業界にも混乱を及ぼす可能性があるとして、警戒感が広がっている。
マラソン・アセット・マネジメントのブルース・リチャーズ会長も26日早く、プライベートクレジット業界でのダイレクトローンでソフトウエア企業のデフォルト率が15%に達する可能性があると述べていた。この水準は、リチャーズ氏が直接融資全体で見込む水準の約3倍で、UBSグループのアナリストが想定する最悪シナリオに近い。
ベインはソフト分野に積極的に投資しロケット・ソフトウエアなどをポートフォリオに入れており、ソフトを専門分野の一つとして挙げている。ロケットの債務は足元で圧力を受けている。ベインはソフト関連債務の保有総額については明らかにしなかったが、スペシャルシチュエーションズ部門のエクスポージャーは5%未満だと説明した。

ルフィーノ氏は、多くのソフトウエアサービス企業が安定したサブスクリプション収入を持ち、比較的低価格のユーティリティー的製品を提供していると指摘する一方、AIの普及により価格引き上げ交渉力が制約されるとの見方を示した。その結果、企業価値倍率(マルチプル)が低下し、支えられる企業価値が縮小して、債務の借り換えが一段と難しくなると述べた。
原題:Bain Warns Software Default Rate Risks Hitting Double Digits(抜粋)
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