27日朝の東京外国為替市場の円相場は対ドルで156円台前半と前日夕からやや下落して推移。米国の新規失業保険申請件数が労働市場の底堅さを示し、ドルの支えになっている。

SBI FXトレードの上田真理人取締役は、労働市場がそれほど悪くなく、インフレは鈍化しているが油断はできないという2つが変わらない限り、すぐに米利下げという流れにはならないと指摘。「高市早苗首相の積極財政に対する気持ちは変わらないとみられ、円安地合い」だと述べた。

総務省は27日、2月の東京都区部消費者物価指数(CPI)を発表する。生鮮食品を除くコアCPIは前年比1.7%上昇と2%の大台を下回る見込み。日本銀行の早期利上げ観測が後退し円売りにつながる可能性がある。

一方、野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは27日付のリポートで、前日の米株がハイテク中心に調整し、米債利回りも低下したことに言及し、きょうは「月末フローによるかく乱もありそうだが、ドル・円は156円前後で上値の重い展開となりそうだ」と指摘した。

債券

債券相場は上昇が予想される。東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、米国の長期金利低下やリスクオフの流れを受けて買いが先行するとし、この日実施される2年債入札は「無難に消化される」との見方を示した。

先物夜間取引で中心限月3月物は26日の日中取引終値比6銭高の132円59銭で終えた。佐野氏の先物の予想レンジは132円48銭-132円82銭、新発10年債利回りは2.125-2.155%(26日は2.15%で終了)。26日の米10年国債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4%程度で引けた。

2年債入札

  • 発行予定額は2兆8000億円程度
  • SMBC日興証券の望月里彩ジュニアアナリスト
    • 高市政権の下で日銀が利上げペースを加速させるのは難しいとみる向きも増えていくとみられ、足元の金利水準は相応の投資家需要を集めるだろう
    • 無難からやや強めの結果を予想
  • 備考:2年利付国債の過去の入札結果(表)

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