米アトランタ連銀のボスティック総裁は退任に当たり公表した寄稿文で、国民が連邦準備制度理事会(FRB)の独立性に疑念を抱き始めているとの懸念を示し、独立性を守る必要があると訴えた。同総裁は今月末に退任する。

ボスティック氏は25日の寄稿文で、「ここ数カ月、各地を訪問して明らかになったのは、FRBを巡って現在繰り広げられている法律・言論上攻防により、国民の間にFRBの独立性への疑念が生じ始めているということだ」と述べ、「これは重大な懸念だ」と指摘した。

アトランタ連銀のボスティック総裁

FRBは、トランプ大統領や政権当局者からの前例のない利下げ圧力に直面している。またトランプ氏は昨年、立証されていない住宅ローン詐欺疑惑を理由にクックFRB理事の解任を試みたが、クック氏はこの措置に異議を申し立て、現在は司法の場で争われている。

司法省は今年1月、FRB本部の改修工事を巡るパウエルFRB議長の議会証言に関連して、刑事訴追の可能性を示唆する大陪審への召喚状をFRBに送付した。パウエル議長はこの動きについて、トランプ政権が金融政策に影響を及ぼそうとする取り組みの一環だと指摘している。

ボスティック氏は「これらの攻防が決着する時、私はFRBの一員ではないだろう」とした上で、「長年にわたる米経済の顕著な成功に根差す知恵が最終的に勝ることを願いつつ、注意深く見守るつもりだ」と述べた。

原題:Fed’s Bostic Says Doubts Over Independence a Major Concern(抜粋)

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