(ブルームバーグ):人工知能(AI)向けクラウドサービスを手掛ける米コアウィーブは、米メタ・プラットフォームズ向けのクラウドコンピューティング能力拡充に向けた資金調達として、モルガン・スタンレーや三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)などから約85億ドル(約1兆3200億円)の借り入れを検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者が非公開の情報を理由に匿名で語ったところによると、検討されているのは遅延引き出し型タームローン(DDTL)。コアウィーブが昨年、メタと締結した最大142億ドル規模のサービス提供契約を裏付けとする見通し。また、両社が今年合意した50億ドル超の別の契約も裏付けになるという。後者の契約はこれまで報じられていない。
主要格付け会社によるコアウィーブの格付けは投機的水準だが、メタが優良企業扱いとなっていることで、融資の格付けは投資適格級となり、借り入れコストが抑えられる見通しという。
コアウィーブは近年、AI(人工知能)向け高性能半導体の提供能力を拡大する契約の資金手当で負債を急速に増やしており、業界全体で加速する債務依存の動きに加わった。ただこうした風潮には、一部の投資家から懸念の声も上がっている。
ムーディーズ・レーティングスの最新報告書によると、同社では利益に対する負債の割合を示す調整後レバレッジが昨年9月末時点で約6.9倍を記録。巨額の設備投資が続くため、少なくとも今後1年半は手元資金の取り崩しが続く見通しだ。
関係者によると、モルガン・スタンレーとMUFGは現在、他の金融機関を募るシンジケート団の組成を水面下で進めており、一連の融資手続きは3月に完了する見通し。
コアウィーブ、モルガン・スタンレー、MUFGの担当者はコメントを控えた。メタにコメントを求めたが、今のところ回答はない。
コアウィーブは、AIブームへの対応に欠かせない、資本集約的な規模拡大の資金を賄うため、資金調達手段を多様化している。
原題:CoreWeave Seeks $8.5 Billion Loan From Banks Backed by Meta Deal(抜粋)
--取材協力:Riley Griffin、Ian King、Dina Bass.
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