(ブルームバーグ):サウジアラビアの財政赤字は2025年10-12月(第4四半期)に拡大し、過去5年で最大となった。原油価格の下落が財政を圧迫している。
財務省によると、昨年10-12月期の財政赤字は949億リヤル(約3兆9200億円)に達した。これにより、25年通年の赤字は約2766億リヤルとなり、24年の1156億リヤルから大幅に増加。昨年の国内総生産(GDP)の約5.5%に相当する。
財務省のデータによると、同四半期の非石油収入は約1226億リヤルに増加した一方で、石油収入は前年同期の1708億リヤルから1542億リヤルに減少した。

サウジは22年後半以降、財政赤字が続いている。ブルームバーグ・エコノミクス(BE)では、同国が25年の財政収支を均衡させるためには原油価格が1バレル=97ドル(約1万5040円)、政府系ファンド(SWF)の国内支出を含めると同114ドルに達することが必要だと推定。現在取引されている北海ブレント原油価格の71ドルを大きく上回る水準だ。
こうした中、サウジ政府は海外投資家向け国債の発行を大幅に増加させている。さらに、石油依存からの脱却を目指すムハンマド・ビン・サルマン皇太子の「ビジョン2030」計画の一環として進められてきた一部巨大プロジェクトの延期や規模縮小に着手している。
当局者は、財政赤字の対GDP比は今年3.3%に低下すると見込んでいるが、ゴールドマン・サックス・グループやバンク・オブ・アメリカ(BofA)のアナリストらは5-6%と予測している。
原題:Saudi Arabia Posts Biggest Quarterly Budget Deficit Since 2020(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.