(ブルームバーグ):ゴールドマン・サックス・グループのヘッジファンド向けプライムサービス部門の週間データによると、ヘッジファンドによる世界株の売り越しは、いわゆる解放の日関税が発表された2025年4月初旬以来最大となった。
2月19日終了週の売り越しは、通常水準から1.4標準偏差と大きく乖離(かいり)したと、ゴールドマンのトレーダーは顧客向けリポートで指摘した。取引全体は主に空売りが主導する形で最近の増加傾向を維持したという。
これらのデータは直近の関税を巡る市場混乱前のものだが、景気敏感株の上昇の持続可能性について一部投資家の間で疑念が広がっていることを示唆する。強弱まちまちの経済指標や、新たな人工知能(AI)アプリが市場にもたらす影響への懸念が強気の市場心理を揺さぶっており、S&P500種株価指数も昨年4月以来で最悪の月間パフォーマンスとなる公算が大きい。

ゴールドマンのトレーダーは「すべての主要地域で売り越しとなり、北米と欧州が顕著だった」と指摘。「個別株とマクロ関連商品はいずれも売り越しで、名目ベースの売り越し額のそれぞれ58%、42%を占めた。いずれも空売りがけん引した」と述べた。
トレーダーによると、欧州株はロングポジションの縮小を背景に、5カ月ぶりの速いペースで売られた。セクター別では、世界の11セクターのうち7セクターが売り越しを記録。金融セクターは昨年4月以来で最大の売り越しだった。一方、エネルギー、ヘルスケア、生活必需品が最も買われたセクターだった。
市場が不安定な展開となる中でも、2026年序盤のヘッジファンドのパフォーマンスは堅調を維持している。3つの主要戦略で単日の下落幅が新型コロナウイルス禍以降で最大となる場面もあったが、持ちこたえている。
プライムサービス部門は先週のリポートで、米国のファンドが急速にエクスポージャーを削減していると警告していた。ヘッジファンドは月初に米国株の空売りポジションを積み増していた。
原題:Hedge Funds Sold Most Global Equities Since April, Goldman Says(抜粋)
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