欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は23日、金融政策は現時点で良好な状況にあるとしつつも、政策の運営においては機敏さが求められるとの認識を示した。

ラガルド氏はワシントンでポール・A・ボルカー生涯功労賞の受賞スピーチ後、「私がいま良好だと位置付けている状況が本当かどうか評価する必要がある」と述べた上で、「つまり、機敏である必要があり、何らかの対応が必要かどうかを見極めなければならないということだ」と指摘した。

ラガルド氏は金利を「会合ごとに、一歩一歩決定していく」と改めて強調し、リスクのバランスについても「おおむね均衡している」との見方を繰り返した。

ユーロ圏のインフレ率が目標の2%近辺にあり、地政学的摩擦や米国の関税にもかかわらず経済成長が底堅さを保っていることから、ECBの当局者らは金利の調整には慎重な姿勢を示している。

一方で、ユーロ高が消費者物価の伸びを抑え得ると懸念する声もある。米連邦最高裁が先週、トランプ大統領の関税措置を違法と判断したことを受け、ユーロが再び上昇基調を強める可能性がある。

ボルカー氏は、1980年代に米連邦準備制度理事会(FRB)議長として米国のインフレを沈静化させたことで知られる。

 

原題:Lagarde Says ECB Must Be Agile When Setting Interest Rates(抜粋)

--取材協力:Daniel Basteiro.

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