(ブルームバーグ):トランプ米大統領の一族が支援する暗号資産(仮想通貨)関連企業ワールド・リバティ・ファイナンシャルは、主力の暗号資産商品に対する「組織的攻撃」を退けたと明らかにした。
仮想通貨データサイトのコインゲッコーによると、同社が発行し、ドルとパリティー(等価)で交換されるステーブルコイン「USD1」は23日、一時1ドルを割り込んだ。その後、等価を回復している。
ステーブルコインは通常、価格変動の激しい暗号資産市場で安定した交換手段や価値保存手段をユーザーに提供するため、ドルと等価で取引されるよう設計されている。
時価総額約50億ドル(約7700億円)のUSD1は、トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏と次男エリック・トランプ氏、さらに米国のウィトコフ中東担当特使の息子らが共同で立ち上げたワールド・リバティの最初の商品だ。同社はトランプ大統領を「名誉共同創業者」と位置づけている。
ワールド・リバティはX(旧ツイッター)の公式アカウントで、「今朝、USD1に対して組織的な攻撃が仕掛けられた」と投稿。「攻撃者は共同創業者のアカウント数件をハッキングし、インフルエンサーに報酬を支払ってFUD(不安・不確実性・疑念)をあおる情報を拡散させた。人為的な混乱から利益を得るため、独自トークン『WLFI』に大量の空売りを仕掛けた」と説明した。
同社の広報担当者はこの日の声明で、「ワールド・リバティで技術・セキュリティーを担当する精鋭部隊が本日、多方面からの組織的攻撃をうまく撃退した」と強調。「ハッカーや報酬を得た偽情報キャンペーンが信頼を損なおうとしたが、検証済みのインフラとシステムは設計通りに機能した。この日の事案は、USD1が適切に設計され、いかなる状況下でも信頼できることをあらためて証明するものだ」とコメントした。
原題:Trump Family’s Crypto Venture Says It Faced ‘Coordinated Attack’(抜粋)
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