(ブルームバーグ):米司法省が新たに公開したジェフリー・エプスタイン元被告に関する資料に、米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントの幹部らの名前が記載されていたことを受け、同社は現経営陣には元被告との関係はなかったと顧客に改めて伝えた。
富豪として知られていたエプスタイン元被告は、性犯罪で起訴され勾留中の2019年に死亡した。当局は自殺と判断している。
アポロは顧客に宛てた書簡で、マーク・ローワン最高経営責任者(CEO)を含む社員が共同創業者レオン・ブラック氏の税務業務に関連して、エプスタイン元被告に情報を提供した事例が「一部」にあったと明らかにした。
エプスタイン元被告とブラック氏の緊密な関係は、元被告が未成年の少女への性的虐待や搾取の連邦罪で逮捕された19年以降、同社に影を落としてきた。
アポロのジム・ゼルター社長は書簡で、「21年に退社したブラック氏」について、「以前、個人的な税のアドバイス」を得るためエプスタイン元被告を起用し、報酬を支払っていたと指摘。その上で、元被告は「ブラック氏以外のアポロ共同創業者との取引を探っていたが、その都度拒否された」と説明した。
これより先、2つの米主要教員組合が、エプスタイン元被告との接触の程度についてアポロが21年に公表した資料が、重要な点で虚偽または誤解を招く内容に当たるかどうかを検証するよう米証券取引委員会(SEC)に求めていた。
組合側は17日、SECに書簡を送付し、組合員180万人が少なくとも計275億ドル(約4兆2700億円)をアポロに託していることに触れるとともに、アポロによる20年の委託に基づき法律事務所デチャートが実施した調査に言及した。
この調査は、有罪判決を受けた小児性愛者のエプスタイン元被告がブラック氏以外のアポロ幹部に繰り返し取り入ろうとしたにもかかわらず、元被告本人や関連する主体がアポロや関連する運用ファンドと関係があった証拠は見つからなかったと結論付けていた。
ゼルター氏は「報道が相次ぎ、一部の関係者がそれぞれ思惑を抱いているだろうが、事実は変わらない」とし、ブラック氏を除き、ローワン氏を含め他の誰もエプスタイン元被告と「業務上または個人的な関係を持っていなかった」と主張した。
デチャートは当時、6万件超の文書を検証し、20人を超える関係者に聞き取りを行った。
原題:Apollo Seeks to Reassure Clients About Rowan’s Epstein Ties (1)(抜粋)
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