英銀バークレイズの通貨ストラテジストは、日本が米国との通商合意に基づく「1号案件」として約360億ドル(約5兆5900億円)の対米投資を計画していることについて、ドルスワップの受け取り需要が約150億ドル発生すると試算している。円に対するドル資金の調達需要が高まる可能性がある。

米商務省が17日発表したところによれば、トランプ米大統領との通商合意に基づく日本の5500億ドル規模の対米投資計画は、最初の段階として最大360億ドルが米国の石油・天然ガスおよび重要鉱物プロジェクトに投じられる見通し。

バークレイズ証券の門田真一郎為替債券調査部長らは、これらプロジェクト向け資金の約40%が通貨スワップを通じて調達され得るとみている。

バークレイズのリポートは、「日​米​投​資​の​第​1​号​案​件​は​1​5​0​億​ド​ル​程​度​の​中​長​期​ド​ル​/​円​ベ​ー​シ​ス​受​け​需​要​に​つ​な​が​る​可​能​性​が​あ​る​。​た​だ​、​実​際​の​通​貨​ベ​ー​シ​ス​へ​の​影​響​を​巡​る​不​確​実​性​は​大​き​い​」と指摘。

その上で「​と​は​い​え​、​中​長​期​的​に​よ​り​多​く​の​対​米​投​資​プ​ロ​ジ​ェ​ク​ト​が​始​動​し​て​い​く​な​か​で​、​通​貨​ス​ワ​ッ​プ​の​受​け​圧​力​が​ド​ル​/​円​ベ​ー​シ​ス​カ​ー​ブ​の​フ​ラ​ッ​ト​化​に​つ​な​が​る​見​通​し​」との見方を示した。

バークレイズによると、ファイナンスの内訳は以下の通りになる可能性がある。

  • 3分の1は国際協力銀行(JBIC)が供与
    • うち半分は外貨準備、4分の1は政府保証付きドル建て債、残りは通貨スワップで調達
  • 3分の2はメガバンクを含む民間金融機関が提供し、通貨スワップと債券発行で均等に分担

原題:Barclays Sees US-Japan Deal Boosting Demand for Dollar Funding(抜粋)

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