(ブルームバーグ):人工知能(AI)スタートアップの米アンソロピックは12日、評価額3800億ドル(約58兆1100億円)で投資家から300億ドルを調達する取引を完了したと発表した。競合のOpenAIを追い上げる中、AI企業としての地位を強化する。
取引はシンガポールの政府系ファンドGICとコーチュー・マネジメントが主導した。このほか、D.E.ショー、ドラゴニア・インベストメント・グループ、ピーター・ティール氏のファウンダーズ・ファンド、アイコニック、MGXも共同で資金調達ラウンドを率いた。セコイア・キャピタル、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズから、エヌビディアやマイクロソフトなどのテック大手まで有力投資家が幅広く参加した。
今回の取引により、アンソロピックの企業価値は従来からおよそ倍増し、世界の未上場企業の評価額で上位に浮上した。同社は数カ月前に130億ドルを調達したばかり。同時にOpenAIも最大1000億ドルの資金調達を目指しており、主要AI企業への出資を巡る投資家の熱狂ぶりを浮き彫りにする。
アンソロピックはまた、最新ラウンドと同じ評価額で従業員が保有株を売却できるようにする計画も確認した。これについてはブルームバーグ・ニュースが先に報じていた。
2021年創業の同社は、安全性と責任あるAI開発を重視する姿勢を打ち出してきた。ソフトウエアエンジニアリング、金融、ヘルスケアなどの分野で法人向け販売という収益性の高い領域に注力している。ここ数カ月で売上高のランレート(年換算)は急伸し、昨年は90億ドルを突破。この日はランレートが140億ドルに拡大したと明らかにした。
最近では、アンソロピックの技術が世界の金融市場を揺さぶっている。特定の法務業務を自動化するツールを公開したことで、ソフトウエア株をはじめ幅広い銘柄の株価が急落。また、金融調査を含む企業向けの業務自動化を最適化する新たなAIモデルを発表し、金融サービス企業の株価下落につながった。
原題:Anthropic Finalizes $30 Billion Funding at $380 Billion Value(抜粋)
(詳細を加えて更新します)
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