いわゆる「高市トレード」が史上最高水準の日本株上昇へ週初めに火を付けた。企業業績が市場予想を上回るケースが相次いでおり、株価はさらに押し上げられる見通しだ。

東証株価指数(TOPIX)採用企業の3分の2超が四半期決算を発表しており、ブルームバーグがまとめたデータによると、うち約60%が市場予想を上回ったことが明らかになった。

こうした好調な決算は日本株に直接反映されており、特に半導体関連株が力強い動きを見せている。半導体検査装置メーカーのアドバンテストが1月下旬に開示した決算は予想を上回り、業績見通しも引き上げたことで翌日の株価は5.2%高と急伸した。

シティグループのストラテジスト阪上亮太氏らもリポートで、足元で公表されている今期(26年3月期)第3四半期決算は6割以上が事前予想を上回り好調として「業績予想リビジョンが高水準で推移していることなど、良好なファンダメンタルズが日本株の高パフォーマンスを後押しすると考えられる」と指摘した。

もっとも、全セクターで業績の好調さが株価に反映されているわけではない。テクノロジーでは86%が予想を上回ったが、株価の反応の中央値は指数を0.2%アウトパフォーム(中央値は0.9%)するにとどまったことがとブルームバーグ・インテリジェンスのまとめたデータで示された。織り込み済みとみられる。

日本株アナリストのペラム・スミザーズ氏はリポートで、今回の決算シーズンは人工知能(AI)おかげにより「結果も市場の反応も通常とは異なるものになっている」と記した。同時に「AIの影響は、すでに現実のものとなっているものと一時的なものとがある」と指摘した。

今回の決算シーズンで収益を後押ししているもう一つの要因が円安だ。輸出を手がける三井物産などの商社は、商品市況と円安を背景に第4四半期に追い風を受ける可能性があるとしている。ブルームバーグがまとめたデータによると、現在の円相場は1ドル=153円15銭付近と企業の平均想定レートである144円99銭を大きく下回っている。

アセットマネジメントOneの荻原健氏エグゼクティブストラテジストは日本株について「ベースとしては、良好な決算が続いている」と語った。「株高の背景には業績の強さがあり、それは決算を見ても崩れていない」と指摘した。

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