(ブルームバーグ):米シスコシステムズの2-4月(第3四半期)の収益性見通しは、市場予想を下回り、半導体メモリー価格の高騰が同社業績の重しとなっているとの懸念が広がった。
11日の発表資料によると、2-4月期の調整後粗利益率は65.5-66.5%になる見通し。アナリスト予想平均は68.2%だった。

シスコは人工知能(AI)関連の売上高拡大を追い風に上向きの売上高見通しを示していたが、利益率見通しが影を落とし、株価は時間外取引で急落。一時約7%値下がりした。
テクノロジー業界全般と同様、シスコもメモリーチップ不足に直面している。同社はネットワーク機器の最大手で、幅広い製品にこうした部品を使用している。AI需要への対応力を高めるため、機器の再設計にも資金を投じてきた。
チャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)は電話会見で、メモリー不足に対応していると説明。価格を引き上げ顧客との契約条件を見直しているほか、サプライヤーとも「有利な条件」を交渉していると述べた。
売上高見通しは明るい材料となった。2-4月期の売上高は154億-156億ドル(約2兆3500-2兆3800億円)となる見通しで、市場予想の152億ドルを大きく上回った。一部項目を除く1株利益は約1.03ドルを見込む。市場予想は1.02ドルだった。
AIはシスコにとって収益性の高い市場となっているが、競争も激化している。ジュニパー・ネットワークスを買収したヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)や、ブロードコムなどの従来型ネットワーク企業も、AIモデルの開発や運用向けハードウエアへの支出急増から恩恵を得ようとしている。
ロビンスCEOはハイパースケーラーと呼ばれる世界最大級のデータセンター運営企業から、2026会計年度に50億ドルのAI関連受注を見込んでいる。「シスコはAI時代を安全かつ確実に支える信頼性の高いインフラを提供する独自の立場にある」と発表資料で述べた。
25年11-26年1月(第2四半期)の売上高は10%増の153億ドルだった。一部項目を除く1株利益は1.04ドル。アナリスト予想は売上高151億ドル、1株利益1.02ドルだった。
ハイパースケーラーからの11-1月期のAIインフラ受注は21億ドルだった。前四半期は13億ドルだった。
26会計年度の見通しを引き上げ、売上高は最大617億ドル、1株利益は最大4.17ドルを見込むとした。従来の上限は売上高610億ドル、1株利益4.14ドルだった。
原題:Cisco Gives Tepid Margin Forecast, Marring Upbeat Outlook (2)(抜粋)
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