12日朝の東京外国為替市場の円相場は対ドルで153円台前半と1月下旬以来の高値圏で推移。日本の祝日中に円高・ドル安が進んだ後、米国で予想を上回る雇用統計を受けて長期金利が上昇したことがドルの下支えとなっている。債券相場は小幅上昇が予想されている。

SBI FXトレードの上田真理人取締役は、米雇用統計は予想以上に強く、米追加利下げについて慎重な見方も出てきていると述べた。一方、「高市トレードは終わった感じがして、円売りに手を出しにくくなっている」とし、153円台中心にドルの上値が重い展開を予想した。

円相場は10日発表の米小売売上高が低調だったことなどを受け、11日のアジア時間にかけて152円台後半まで円高・ドル安が進行。米国時間には雇用統計の発表後に一時154円台後半までドルが反発した後、152円56銭と1月28日以来の円高値を付けた。11日は日本が祝日で休場だったため、値幅が大きくなった面もある。

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストはリポートで、雇用統計発表後は米利下げ期待の再低下とともにドルが買い戻されたが、ドル・円は急騰後に調整し「上値の重さが目立った」と指摘。東京市場では「国内勢による押し目買いが予想され、ドル・円の下値は堅くなりそうだが、153円台を中心とした膠着(こうちゃく)となりそうだ」としている。

債券

債券相場は小幅上昇の見通し。三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは「先物夜間取引が上昇しており、やや高めにスタートする」と予想。その後は高値もみ合いで超長期ゾーンが強く、利回り曲線はフラット(平たん)化するとみている。

その上で「中期債など手前のゾーンは、高市早苗首相の3月訪米で3月の利上げ観測が高まる可能性があり、上値の重い展開が見込まれる」と述べた。

先物夜間取引で中心限月3月物は10日の日中取引終値比32銭高の131円85銭で終えた。小口氏の新発10年債利回りの予想レンジは2.22-2.245%(10日は2.235%で終了)、先物3月物は131円45銭-131円65銭。11日の米10年国債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.17%程度で引けた。

日銀買い入れオペ

  • 対象年限は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下、10年超25年以下、25年超で、買い入れ額はそれぞれ2700億円、2450億円、2600億円、950億円、750億円
  • 日銀:国債買い入れオペ一覧 (表)

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