(ブルームバーグ):欧州連合(EU)は9日、メタ・プラットフォームズに対し、メッセージアプリ「ワッツアップ」上で、他社の人工知能(AI)アシスタントの使用を認めない方針について、「市場に深刻かつ回復不能な損害をもたらす」として、改善措置を講じるよう警告した。米テック企業への規制を巡り、トランプ政権と欧州との緊張がさらに高まる可能性がある。
EUの執行機関・欧州委員会はメタの行為が「急成長するAIアシスタント市場において、競合他社の参入や拡大を阻害するリスクがある」と指摘した。
EUの独占禁止法に違反した場合の制裁金は、年間世界売上高の10%に達することがある。
EUの規制当局が米テック企業に対し、ビジネスモデルの見直しを要求するケースは増えており、多額の制裁金が課されることもある。こうした動きにトランプ米大統領は強く反発している。
米ホワイトハウスは、EUの規則を米国企業に対する一種の課税、または言論の自由に対する攻撃だと繰り返し非難している。この批判は、EUとの通商協定や、ウクライナの安全保障を巡る交渉に波及する恐れがある。
テレサ・リベラ欧州委員(競争担当)は、ブルームバーグテレビのインタビューで、メタへの警告は「政治とは関係なく、市場の適切な機能と消費者保護に関係している」と述べた。
メタは、EUによる暫定措置が実施される前に、反論し、自らを弁護する権利がある。暫定措置には、ワッツアップ上で競合するAIアシスタントへのアクセスを許可するよう求める、一時的な命令も含まれる可能性がある。
メタの広報は「AIのオプションは多数存在し、ユーザーはアプリストア、OS、デバイス、ウェブサイト、業界提携を通じ利用できる。欧州委員会の論理は、ワッツアップのアプリケーション・プログラミング・インターフェースが、こうしたチャットボットの主要流通経路だという誤った前提に基づいている」としている。
原題:Meta Hit by EU Warning to Open WhatsApp to Rival AI Chatbots (1)(抜粋)
--取材協力:Oliver Crook、Samuel Stolton.
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