(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は9日、暗号資産(仮想通貨)全体が激しい売りで動揺する中、トランプ米大統領の2回目の当選後に仮想通貨を押し上げた高揚感が後退しつつあるとの見解を示した。
カリフォルニア州ラホヤで開かれたグローバル・インターディペンデンス・センター主催の会合で、ウォラー氏は「現政権とともに仮想通貨分野にもたらされた熱狂は、いくぶん冷めてきている」と述べた。
また仮想通貨市場で相場変動は珍しくないと指摘。最近のボラティリティー(変動率)については、規制面の不透明感や、大手金融機関によるリスク管理上の動きが影響している可能性に言及した。
ウォラー氏は「既存の金融業界から参入した企業がリスクポジションの調整や売却など多くのことを迫られたため、激しく売られているのだろう」と語った。
同氏の発言は、仮想通貨市場が広範な金融システムといかに密接に絡み合うようになっているかを浮き彫りにしている。政策当局者は伝統的にデジタル資産を非主流、あるいは個人投資家主導のものと扱ってきた。しかし、ヘッジファンドやトレーディングデスク、上場投資信託(ETF)を通じて機関投資家のバランスシートへのエクスポージャーが増えたことで、政策当局者の間で無視できない存在となっている。
ビットコインは昨年10月のピークから40%超下落。これは暗号資産全体の下落の一部であり、機関投資家の採用や政治的な追い風への期待感から積み上がった上昇分が削り取られている。先週、ビットコインが2024年10月以来の安値となる6万33ドルを付けた際には、22年の仮想通貨交換業者FTX破綻以来最大の変動率を記録した。
原題:Fed’s Waller Says Trump-Induced Crypto Euphoria May Be Fading(抜粋)
--取材協力:Sid Verma.
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.