(ブルームバーグ):配車サービスの米ウーバー・テクノロジーズが示した業績見通しは、強弱入り交じった内容となった。同社はまた、自動運転車に積極的な幹部を最高財務責任者(CFO)に昇格させた。注目度の高い分野への投資を一段と進める姿勢を示した形だ。
新CFOに就任するバラジ・クリシュナムルティ氏は、ウーバーに6年以上在籍し、現在は戦略財務・投資家向け広報(IR)担当のバイスプレジデントを務めている。4日に公表された規制当局への届け出によると、プラシャンス・マヘンドララジャ現CFOの後任となる。マヘンドララジャ氏は2月16日付でCFO職を退き、7月1日まで上級財務顧問として残る。
ウーバーは自動運転技術の提携先に数億ドルを投じており、ロボタクシーの車両を購入することで合意している。ゆくゆくは同社の配車プラットフォーム上で大規模に展開する計画だ。収益性の高いライドシェア市場を運営してきた経験が、競争が激しさを増す自動運転車エコシステムで重要な役割を果たすと、同社はみている。
ウーバーはこの日、2025年10-12月(第4四半期)決算も発表。需要の強さを示唆する一方、26年1-3月(第1四半期)の利益見通しは期待外れな内容となった。
1-3月の調整後1株利益は65-72セントを予想。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均(77セント)を下回った。調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)の見通しも、中央値が市場予想に届かなかった。ニューヨーク市場でウーバー株は一時7%を超える下げとなった。
配車と宅配、貨物輸送を含むグロスブッキング(受注総額)については、米国での力強い成長を背景に明るい見通しを示した。1-3月のグロスブッキングは520億-535億ドル(約8兆1400億-8兆3800億円)の見通しで、ウォール街の予想を上回った。
ダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は事前に準備した文書で、26年には米国での利用回数とグロスブッキングの伸びがさらに加速すると見込んでいると述べた。保険コスト低下や順調な運転手の供給状況、新商品導入が「より健全な価格環境」を生み出しているという。
「こうした要因により、売上高の健全な成長と利益率の強力な拡大を再び実現できる体制が整っている」と付け加えた。
10-12月のグロスブッキングは22%増の541億ドルと、アナリスト予想を上回った。同四半期に投入した複数の新施策が奏功し、有料会員サービス「ウーバー・ワン」の利用者が取引件数を押し上げたという。
同社はまた、ホリデーシーズンを捉え、スキーリゾート向けに予約制の高級配車サービスを開始。さらに、低価格のシャトルバスをニューヨークの主要空港全てに拡大するなど、割安な選択肢も増やした。
配送事業もホリデーシーズン中に大きく伸び、ブラックフライデーの売り上げは過去最高を記録。ドアダッシュやインスタカートといった競合から顧客を引き付けるため、飲食店以外の加盟店を増やし、割引も強化した。
原題:Uber Misses on Profit Outlook, Names New CFO for Robotaxi Future(抜粋)
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