(ブルームバーグ):4日のアジア株式市場では、人工知能(AI)の利用が広がるにつれて事業が混乱するとの懸念からソフトウエア株が下落している。
クラウド型会計ソフトメーカーのゼロ株はシドニー市場で一時15%安と、2020年3月以来の日中下落率となった。東京市場では、大手システムインテグレーターである野村総合研究所株が一時8.3%安、オービック株が7.3%安となった。
こうした動きの背景には、3日の米国市場でのソフトウエア株の下げがある。米アンソロピックが法務業務の一部を自動化する新たなAIツールを発表したことから、ソフトウエアの需要減退につながるとの見方が広がった。インドのIT大手インフォシスとウィプロの米国預託証券(ADR)は共に4%超値下がりした。
オータス・アドバイザーズのアナリスト、アンドリュー・ジャクソン氏はリポートで、「これはソフトウエア企業にとって特に懸念すべき事態だ。AIが従来のワークフローの囲い込み型ソフトウエア・アズ・ア・サービス(SaaS)製品を完全に代替できる可能性があり、ビジネスモデルを壊滅させかねない」と指摘した。
AIによる雇用の余剰化を巡る懸念は、消費者向けアプリケーションを手がける大手企業が多い米テクノロジーセクターの重しとなっている。一方、アジアの株式市場は、大手半導体メーカーが主導していることから堅調な値動きを続けている。
オールスプリング・グローバル・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、ゲイリー・タン氏は、「不透明感が強まる局面において、アジアのテクノロジーセクターは、収益の勢いがなお強いハードウエア分野への比重が高いことから、より良好なポジションにあるようだ」と述べた。
原題:AI Disruption Concerns Sink Software Makers’ Stocks in Asia(抜粋)
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