新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中に米・南フロリダへ移住したヘッジファンド大手シタデルの創業者ケン・グリフィン氏と不動産王スティーブン・ロス氏ら億万長者が、同地域への移住を促す1000万ドル(約15億4700万円)規模のキャンペーンに資金を提供している。

企業役員や投資家、実業家の誘致を目的に、広告や広報活動を通じ、マイアミ周辺地域を米国北東部や西部の都市と比較するキャンペーンが、2日に始まる。

グリフィン氏は「マイアミと広域南フロリダ・ゴールドコーストは、豊富な人材、明確な規制環境、並外れた質の高い生活を提供する。これらは二次的な要素ではなく、長期的な成功の基盤で、その効果は時間とともに増幅する」とのコメントを出した。

両氏は近年、南フロリダ地域に多額の投資をしており、同地域と以前自らが富を築いた都市とを対比させることがよくある。グリフィン氏は2022年にシタデルの本社をシカゴからマイアミに移した。ロス氏はパンデミック中、ニューヨークからパームビーチへ移住し、ニューヨーク拠点の「リレイテッド・コス」から分社化した開発会社「リレイテッド・ロス」を設立した。

南フロリダは長年、富裕層の租税回避地かつ冬の避寒地だったが、ビジネスと金融の拠点として台頭しつつある。グリフィン氏とロス氏はこの変革に主導的役割を果たし、新規建設、慈善事業、教育や医療などの生活の質向上に資金を投入してきた。

新たなキャンペーンは、ビジネスリーダー集団「フロリダ・カウンシル・オブ・100」の支援を受け、フロリダの低い税制と事業規制の緩さを強調する。キャンペーンは、ウェストパームビーチで開催される「ウォール・ストリート・ジャーナル主催『インベスト・ライブ』会議」で始動する予定で、ロス氏がスポンサーを務めている。

ロス氏は「これまでの世代では、企業が機会を得て大規模に事業を展開できる米国内の都市は限られており、私はキャリアの初期、そうした都市で事業を展開した。だが、私から見ると、次世代の企業は明らかに、ウェストパームビーチからマイアミに至るフロリダのゴールドコーストに属する存在となる」とコメントした。

原題:Ken Griffin, Steve Ross Team Up to Lure More CEOs to Florida(抜粋)

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