(ブルームバーグ):イランの最高指導者ハメネイ師は「地域戦争」の可能性を警告した。トランプ米大統領がイランへの武力行使に踏み切る可能性を示唆する中、中東では緊張が高まっている。
「われわれはいかなる国への攻撃も望まない」とハメネイ師(86)は2月1日、国営テレビを通じて演説。「しかし野心を抱き、攻撃と危害を加えようとする者には、イラン国民は強力に反撃する」と宣言した。
イラン政府によるデモ隊弾圧を理由に、1月にトランプ米大統領が攻撃の可能性を示唆して以来、両国間の緊張は衝突寸前まで高まっている。
トランプ氏はその後、イラン指導部から反体制派の処刑を停止したとの通知を受けたと述べながらも、米空母打撃群の中東派遣を軍に命じ、同地域の展開増強を続けている。
緊張激化の背景では、外交活動も活発化している。イラン外務省によれば、カタールのムハンマド外相が1月31日、テヘランを訪問し、イランのアラグチ外相および最高国家安全保障会議の高官と「地域の平和と安定の確保」を協議した。先週にはトルコのエルドアン大統領が、イランと米国の間で調停役を果たす用意があると述べている。
ハメネイ師は1日の演説で、イラン全土に広がった国民のデモを「鎮圧されたクーデター」と表現し、抗議行動には背後で米国が関与しているとの主張を改めて示した。
「私の考えでは、イラン国民はこうしたことにおびえるべきではない。イラン国民はこの種の言葉に影響されず、正義のための対決を恐れない」と述べた。
原題:Iran’s Top Leader Warns of Regional War as US Threat Looms (1)(抜粋)
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