米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長(銀行監督担当)は30日、インフレの高止まりに加え、過去最長となった昨年の政府閉鎖に起因する経済データの潜在的なゆがみを巡る不確実性を考えると、追加利下げを待つことには妥当性があるとの認識を示した。

ボウマン氏は、労働市場の下振れリスクは薄れていないとしながらも、今年は政策を中立水準に向けてより「慎重なペース」で進めたいと述べた。

ボウマン副議長はハワイ州オアフ島でのイベント向けの講演原稿で、「私の見解では、昨年後半に政策金利を合計75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げた後、時間をかけるとともに、少しの間『政策の余力を温存する』余裕がある。それにより、政策の引き締め度合いが低下した効果が広範な金融環境にどう波及し、労働市場をどのように強化しているかを慎重に見極めることができる」と指摘した。

2025年後半の3会合連続の利下げ後、ボウマン氏は今週の政策金利据え置きに賛成票を投じた。連邦公開市場委員会(FOMC)は賛成10、反対2で据え置きを決めた。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは3.5-3.75%。ウォラー、マイラン両理事は0.25ポイントの利下げを主張し、反対票を投じた。

ボウマン副議長は30日、昨年12月に自身の経済見通しを提出した際、今年については3回の利下げを想定したと明らかにした。

ボウマン氏は関税の影響が薄れるにつれて、インフレは2%目標に戻ると確信していると述べた。また、「労働市場がなお脆弱(ぜいじゃく)」であることを示す証拠がある一方、安定化の兆しも一部見られるとした。

原題:Fed’s Bowman Says Officials Can ‘Afford to Take Time’ With Cuts(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.