(ブルームバーグ):米物流大手フェデックスの株価が最高値で取引を終えた。このままいけば、1月は6カ月連続の上昇となる。背景にあるのは、同社のコスト削減努力に対する信頼感の高まりと、輸送業界に追い風となる堅調な経済環境だ。
同社株の29日終値は前日比1.7%高の319.93ドルと、2021年に付けた最高値を上回った。取引時間中の最高値も更新した。
フェデックス株は1月に入ってから約11%上昇し、昨年のトランプ関税による混乱の底値から約60%上げている。ここ数週間の上昇は、会社側の楽観的な見通しと、コスト削減効果が示された四半期決算が主因だ。また、好調な経済指標も、ハイテク大手以外のセクター、特に輸送セクターに投資資金を移すマーケットの動きを後押ししている。
「フェデックスの開示のトーンに変化が見られたことで、多くの人々の関心が高まっている」と、シティグループのアナリスト、アリ・ローザ氏は述べた。長く投資家が注目してきた利益率の改善が現実味を帯びてきているという。連邦準備制度理事会(FRB)による利下げと住宅ローン金利の低下が製造業や建設業を後押しし、さらに本年の税還付額の増加見込みも明るい材料だという。
株式市場の関係者は、同社のフレイト事業のスピンオフ(分離・独立)計画にも注目している。バンク・オブ・アメリカは今月、この計画とコスト削減策を理由に、同社株の投資判断を「買い」に引き上げた。
競合のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)株も上昇基調にあるが、22年の最高値をなお50%余り下回る水準にある。同社株は昨年、アマゾン・ドット・コムとの取引削減計画が投資家に嫌気されたことが下落の一因となっていた。
原題:FedEx Shares Hit First Record Since 2021 on Cost-Cutting Plans(抜粋)
--取材協力:Cailley LaPara.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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