(ブルームバーグ):欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会のヨルゲンセン委員(エネルギー担当)は28日、EUの米国産液化天然ガス(LNG)への依存度について懸念を強めていると述べた。特にトランプ米大統領がグリーンランド領有をほのめかしたことを受け、LNG輸入先多様化の必要性を示した。
ヨルゲンセン氏は、LNG供給の半分余りを米国に依存している欧州にとって最近の出来事は「警鐘」だとし、カナダやカタール、北アフリカ諸国からの輸入拡大を積極的に検討していると述べた。

トランプ氏がデンマークの自治領グリーンランドを「領有」すると表明し、それを妨害しようとする国々に対し脅威を示したことで、EUは防衛やエネルギーなど、さまざまな分野における米国との関係を見直さざるを得なくなっている。
昨年締結された貿易協定には、EUがロシアへのエネルギー依存を分散するため、7500億ドル(約115兆円)規模の米国産エネルギーを購入することが盛り込まれている。
ヨルゲンセン氏は、欧州各国の首脳やエネルギー担当閣僚から米国産LNGへの依存を懸念する声が聞かれると指摘。ブリュッセルで記者団に対し「われわれは世界中のLNG供給国と協議」しており、今後数週間で複数国と会談すると明らかにした。
カナダのホジソン天然資源相は先日、米国以外へのLNG販売先の多様化を図っていると述べた。
同氏はインドで開催された会議で、「われわれは決してエネルギーを強制の手段には使用しない」とし、「カナダはかつて、エネルギー輸出の98%を一つの国に供給していたが、多様化に取り組んでいる」と強調した。
原題:EU Eyes Gas From Qatar, Canada to Reduce Reliance on US LNG (1)(抜粋)
--取材協力:Stephen Stapczynski、Olga Tanas、Jennifer A Dlouhy.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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