金価格が1オンス=5500ドルを突破し、史上最高値を更新した。ドル安に加え、主要通貨・国債などからの資金逃避を背景に、金価格の急激な上昇が続いている。

金はアジア時間29日朝の取引で一時3.2%上昇。前日は4.6%高と、2020年3月に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が深刻だった時期以来、1日として最大の上げだった。

貴金属は、地政学的緊張の高まりと連邦準備制度(FRB)の独立性への懸念から今年に入って劇的に上昇しており、「ディベースメント取引(通貨価値下落に備えた売買)」を後押ししている。銀も29日に最高値を更新した。

トレーダーの間では、28日の米金融当局による政策金利据え置き決定は広く予想されていた。パウエルFRB議長の後任候補として最有力とされるブラックロックのリック・リーダー氏がより積極的な利下げを主張していることから、FRBがハト派方向に政策転換するとの観測が広がっている。そうなれば、利息を生まない貴金属にとって追い風となる。

シンガポール時間29日午前8時2分(日本時間同9時2分)時点で金価格は0.8%高の1オンス=5461.98ドル。一時は過去最高値5588.71ドルを付けた。銀は0.9%高の1オンス=117.119ドル。プラチナとパラジウムは下落した。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%安。

原題:Gold Surges Above $5,500 as Debasement Trade Fuels Record Rally(抜粋)

(背景などを追加して更新します)

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