(ブルームバーグ):米国が他国から孤立を深めていることが、ドル建て資産の保有を減らし、金に乗り換える判断を、多くの投資家が下すよう促している。欧州最大の資産運用会社であるアムンディが指摘した。
こうしたドル離れの動きは、米国の巨額の財政赤字や、将来の連邦準備制度理事会(FRB)の政策を巡る不透明感も背景にあると、アムンディのヴァンサン・モルティエ最高投資責任者(CIO)がブルームバーグテレビジョンのインタビューで語った。
同氏は「私たちはここ2年半にわたり金に資金を配分してきたが、その流れは続くと考えている。金は長期的に見て通貨価値の希薄化に対する非常に良い防衛策であり、一定の購買力を維持する手段として有効だ」と述べた。
金相場は27日、7営業日連続の上昇に向かっている。26日には史上初めて1オンス当たり5000ドルを上回った。金価格が過去12カ月で85%急伸する一方、ブルームバーグ・ドル指数は8.5%下落している。
金需要の多くは、中央銀行や政府系ファンドなどの機関投資家から来ていると、モルティエ氏は述べた。
同氏によれば、グリーンランドを巡る欧州諸国との最近の対立を含め、トランプ米大統領が伝統的な同盟国を激しく非難していることや、関税を巡る継続的な威嚇は、代償を伴うことになる。
「同盟国を永遠に威圧し続けることはできない」と同氏は述べ、「新たな同盟が形成され始めている。グリーンランドを巡る欧州の動きは非常に興味深く、圧力の下で新たな反撃の形を見いだせることを示している」と続けた。
こうした中、世界のファンドは資金の新たな置き場を探している。「問題は、米ドルを売った後に何をするかだ」とした上で「代替手段は金だ」とモルティエ氏は語った。
原題:US Policy Threats Fuel Shift to Gold From Dollars, Amundi Says(抜粋)
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