カナダ西部アルバータ州のスミス首相は、同州の住民は米国への編入を受け入れることはないとの認識を示した。州首相の報道官が明らかにした。数日前にはベッセント米財務長官が、同地域での独立を巡る国民投票の可能性について言及していた。

Photographer: Graham Hughes/Bloomberg

スミス氏の報道官、サム・ブラケット氏は電子メールで「アルバータ州民の圧倒的多数は」米国の州になることに関心を持っていないとし、スミス氏は「統一されたカナダの中で、強力かつ主権のあるアルバータ州を支持している」と強調した。

ベッセント氏は先週のテレビインタビューで、アルバータ州は米国にとってパートナーであり、米国を経由した石油輸送の拡大を認めるべきだと発言。アルバータ州には「豊富な資源があり、住民は非常に独立心が強い。カナダにとどまるかどうかについて住民投票を行うかもしれないといううわさもある」とし、「住民は主権を望んでいる。米国が持っているものを望んでいるのだ」と語った。

アルバータ州では、カナダからの独立を問う住民投票を求める請願が州内の分離独立派の活動家によって進められている。背景には、カナダ連邦政府が新規パイプライン建設など、原油増産に向けたプロジェクトを十分に加速させていないとの不満がある。

こうした不満は、カナダのカーニー首相が昨年11月、ブリティッシュコロンビア州沿岸への日量100万バレル規模の新パイプラインを支持すると表明した後も、なお根強く残っている。

アルバータ州は、世界第4位の産油国であるカナダの原油生産量の約85%を占める。

その生産量の大部分は、中西部を通るパイプラインを通じて米国に輸出されている。カナダを横断して海港に至るパイプラインは、トランス・マウンテン・パイプラインのみで、連邦政府はこれに300億カナダドル(約3兆3800億円)超の費用を投じている。

原題:Alberta Premier Rejects US Statehood in Swipe at Bessent(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.