(ブルームバーグ):米ゲーム小売りのゲームストップの株価が26日の取引で急伸した。「世紀の空売り」で知られる投資家マイケル・バーリ氏が同社株を購入していると明らかにしたことが手掛かり。
バーリ氏はメディアアプリ「サブスタック」への投稿で、ゲームストップのライアン・コーエン会長兼最高経営責任者(CEO)に対する信頼を示した。コーエン氏は、オンラインゲームの普及で苦境に立たされる実店舗網の立て直しに向け、さまざまな戦略を打ち出している。
バーリ氏は「私はライアンを信じている。現在の枠組みやガバナンス、戦略を気に入っている」と書き込んだ。
ゲームストップは2021年、コーエン氏の大規模な出資をきっかけに株価が急伸し、ミーム株の象徴となった。バーリ氏も当時投資していたが、その後に株価が急上昇する前に売却したと後に明かした。同社株のパフォーマンスはここ1年、市場全体に比べて低調で、株価はコロナ禍に付けたピークを大きく下回っている。

26日の市場では一時8.8%高と、取引時間中として昨年5月以来の大幅上昇となった。昨年10月8日以来の高値を付け、出来高も急増した。
オプション市場ではコール(買う権利)に買いが殺到し、1カ月物インプライド・ボラティリティー(予想変動率)は12月上旬以来の高水準に達した。プット(売る権利)に対するコールのプレミアムを示すコール・スキューも拡大。26日のコール総出来高は膨らみ、6月12日以来の高水準となった。
ゲームストップの株価は年初来で約21%上昇しているが、5年前のピーク時を約72%下回っている。

同社株は21年の熱狂的な上昇以降、金融インフルエンサーによるSNS投稿などをきっかけに度々急伸しているが、毎回反落してきた。実店舗からオンライン販売への転換が成功するか、疑問視する声が投資家から出ている。
バーリ氏は投稿の中で同社の歴史に触れ、ビットコインや収集品への注力、コーエン氏主導による店舗閉鎖に言及した。また、同社の「強力なキャッシュフロー」や、当面の間、利益を保護する役割を果たす多額の繰越欠損金、設備投資支出の少なさを強調した。
「有形資産価値によって下値が支えられており」、現在の米国株の中で、ゲームストップのロング(買い持ち)ほど、リスクに対してリターンが大きい「非対称的な投資機会はほとんどない」と評価。その上で「長期保有するつもりだ」と説明した。
また、コーエン氏が買収先を模索する可能性も視野に入れており、それが株価の材料になり得ると指摘。コーエン氏が今月、同社株を買い増したことにも言及した。
原題:Michael Burry, an Early GameStop Buyer, Is Back Hyping the Stock(抜粋)
--取材協力:David Marino.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.