米モルガン・スタンレーは、事業環境の改善に加え、規制緩和が進む市場での機会拡大を見込み、アジアで事業基盤の拡充を進めている。アジア地域最高経営責任者(CEO)のゴクル・ラロイア氏が明らかにした。

ラロイア氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、金融アドバイザーをはじめ、資本市場やコモディティー分野で人材採用を進めていると説明。特に、規模が大きく、規制緩和が進行している市場に重点を置いていると述べた。

「アジアには、規模が大きく規制緩和が進みつつある市場がいくつもあり、事業として取り組める領域が広がっている」と語り、「その分、質の高い人材を確保し、事業基盤の空白を埋めていく方針だ」と話した。

市場の活況に加え、回復基調にある香港の新規株式公開(IPO)パイプラインや取引量の増加を追い風に、同社はアジアでの展開を一段と強めている。こうした環境を背景に、アジアでは2年連続で過去最高の業績を達成。昨年の地域収入は前年比23%増の94億ドル(約1兆4500億円)に達した。

ラロイア氏によると、トレーディング部門全体で売買高は高水準が続いており、中国も例外ではない。世界的な不確実性に加え、地域内での資産配分の見直しが進んでいることが背景にあるという。

投資家は低利回りの銀行預金や債券から、より高い配当利回りが期待できる株式へと資金を移しており、こうした動きはこれまでインドで顕著だったが、日本でも促されつつあると指摘した。

「こうした取引が積み上がることで、市場環境は非常に良好になる。そこに地政学的要因と、それに伴うボラティリティーが加わり、グローバルとローカルの要素が重なり合っている」と述べた。

原題:Morgan Stanley Looks to Expand in Asia as Markets Deregulate(抜粋)

--取材協力:Joanne Wong.

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