フランス銀行(中央銀行)のビルロワドガロー総裁は2026年予算の妥協案について、政府と議会は財政赤字を削減するため、より踏み込んだ対応ができたはずだとの考えを示した。

ルコルニュ仏首相は23日、財政法案の歳入に関する部分について、不信任決議案を乗り切った。妥協案では、財政赤字を2026年に国内総生産(GDP)比5%まで縮小することを見込んでいるが、政府は当初4.7%を目標としていた。

同首相は、主に中道左派の社会党に配慮する形で一連の譲歩を行い、社会保障への支出を維持するとともに、家計向けの増税に上限を設けた。ビルロワドガロー氏はこれに先立ち、赤字比率が5%を超えれば、金融市場においてフランスは「危険水域」に入ると警告していた。

 

ビルロワドガロー氏は24日に掲載された仏紙ウエスト・フランスとのインタビューで、「予算ができたこと自体は前進だ」と述べた。その上で、5%という「上限は確実に守る必要がある。赤字削減は、より強力なものを期待していた」と語った。

ブレジョン政府報道官は25日テレビ局LCIの番組で、今回の結果を擁護した。分裂した議会を反映した予算であるため完璧ではなく、その結果として「大きな痛みを伴う」年金改革の凍結を含む譲歩が盛り込まれたと説明した。

「赤字を引き下げる軌道には乗っており、それが目標だった」と述べ、「ただ、批判があることは承知している」と付け加えた。

投資家は、フランスがようやく予算を巡り前進した最近の動きを好感している。その結果、10年物フランス国債利回りのドイツ国債に対する上乗せ幅は24日に59ベーシスポイント(bp)を下回り、マクロン大統領が国民議会選挙の実施を表明した2024年6月以来の低水準となった。

ビルロワドガロー氏はまた、社会保障法案に盛り込まれた措置について、「老人支配的」な選択だとして強く批判した。裕福な高齢者を含めて年金を物価に連動させることなどを問題視し「社会保障予算が若者よりも高齢者を選んだことを、残念に思う」と述べた。

原題:Bank of France Chief Laments Minimal Effort to Cut Deficit (1)(抜粋)

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